写真展が終わり、たくさんの反省点も出ました。
mixi会議室にて総括し、ガイドラインを作成しましたので、こちらに掲載しておきます。
※このガイドラインは強制ではありません。
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ガイドラインとは?
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広報部本体には、責任をとる機能や実態がないので、実際はあくまでも「推奨レベル」になってしまいますが、全くやったことがない方への”安全マニュアル”「最低限これだけは確認してほしい」というガイドラインになります。 いずれも強制力のない、呼びかけ(推奨)の形です。
※「安全」というのは、写真の提供者や、写真に映っている 子どもたちの人権を守り、 開催団体と地域社会との間でのトラブルや、開催団体内部での トラブルを予防する、ということです。
実際にガイドラインに則って開催したにもかかわらず、トラブルがあった場合に、仲裁や解決を保障するものではありません。イベント等の開催は、開催主催者の責任になりますので、ご了承ください。
イベントの種類によっては、各種保険会社のイベント保険の検討もお薦めします。
また、以後の文章は、専門家の監修のもと作成したガイドラインではありません。
間違いや、誤解もあるかと思います。
その都度、修正、加筆していきますので、ご意見がありましたら、かんちゃん(又は
広報部お問い合せ)までご連絡ください。
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知識として知っておくべきこと
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※著作権について
著作権は登録をすることで発生するものではありません。
何かを創作した時点で著作権が発生し、その方が著作権者となります。
権利関係を明確にするための登録制度はありますが、それをしないと発生しないというものではありません。
※肖像権について
肖像権も部(写真を募集した独立団体)に所属することはありません。
肖像権は写真に写っているその方「個人」に対する権利となります。
特に法律によって明文化されているものではなく、プライバシーの権利の一部として理解されていて、民法上は人格権の一つとして認められているものです。
肖像権は、写真に写っているその人個人に帰属するものなので、本人(未成年であれば親権者)が主張する権利はあります。
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イベントの計画・準備段階での留意事項
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■ダウン症を広報しちゃう部♪21トリソミー広報部の役割
広報部ができることは、ガイドラインの設置、相談、質問への回答募集、告知援助などのみです。
どんなイベントに対しても、広報部本体はいかなる責任も取れませんので、「支部」表記をやめ、広報部○○(県名など)や、○○実行委員会として、主催してください。
■主催者の明記
写真募集の際に、「○○○(団体名、代表者名など)が中心メンバーとして関わります。ガイドラインに沿って運営します」みたいな宣言をするなど。その際はガイドラインも公表。
■参加募集について
イベントへの参加を誰かに強制することは、絶対にやめましょう。
特に親の会などで開催する場合、参加するしないは各人の自由とし、
開催に消極的な人の意見もよく聞いた上で、開催の是非を検討しましょう。
■スケジュール
参加者各人の日常生活に支障のないよう、余裕を持って準備を進めましょう。
途中で計画に無理があると感じたら、その時点で中止・延期・計画変更などを検討する勇気を持ちましょう。
■地元の相談先
イベントを計画する際には、地域性もあるので、広報部だけでなく、その地域の事情に明るい、信頼のおける人 (例えば自治会長、民生委員、PTA会長など)に相談し、どのようなことに注意すべきか、意見をきいてみるのもいいでしょう。
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参加費、協賛金など会計について
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■参加費
参加費をいただく場合、最初に使用目的を明示しておきましょう。
変化があったり、開示請求があれば、だいたいの会計報告ができるようにしておきましょう。
また、イベント終了後、参加者への報告もできれば行いましょう。
■協賛金
協賛金も使用目的を明示し、収支報告をしましょう。
余った場合の対処も、最初に決めておく方がいいでしょう。
■協賛企業について
協賛してもらう企業については、よく調べた上で、信頼できる企業にお願いしましょう。
協賛の条件については、十分に注意し、イベント参加者に迷惑がかからぬよう気を付けましょう。
※具体的に考えられるもの
○冊子への広告掲載
○会場での広告展示(ポスター、パネル)
○サンプルの配布
○アンケートへの協力
○チラシの配布
以上はよく業種、内容を確認して、趣旨に沿ったものを選びましょう
×名前、住所などの個人情報の譲渡
×写真データの譲渡
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イベントの運営上での留意事項
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■物品取扱い
イベントで募集した、参加者の物品(写真なども含む)の取扱いには充分注意しましょう。
■借用責任の明示
物品の提供者に対しては、借用期限や、借用の目的、万が一、紛失・破損した場合の措置などについて明示しましょう。
個人情報を得る場合、その情報をイベント開催目的にのみ使用することを表記しておきましょう。
以上を記載した借用書をお渡しするのもいいでしょう。
■提供者の責任
提供される物品に対しては、使用目的を明示している場合、提供する判断は提供者にあります。
もし出品が原因で問題が起こることが考えられる場合、提供者に家族の了承などをお勧めしておきましょう。
■展示について
展示内容について、参加者に明示しておきましょう。
連絡のために得た個人情報と、展示のために得る情報を分けて、参加者にもわかるようにしておきましょう。
■写真撮影
できれば、会場内での写真撮影はお断りしましょう。
(画像の流出を防ぐため)
心ない日記記事や掲示板での公開を防ぐためです。
(実際、ネット上で写真展に関する悪意に満ちた書き込みが
なされているのを見たという報告も寄せられています)
禁止できない場合は、会場でできるだけ来場者に声をかけましょう。
声をかけることが、防犯の一つになります。
■宣伝活動について
イベントの会場内で、特定の政治団体や宗教団体に関する宣伝活動を行うようなことは慎みましょう。
■寄付行為について
募金箱の設置
→主催団体で設置する場合は、目的・防犯対策をよく検討してください。
→他団体から依頼を受けたときは、更によく検討してください。募金詐欺などもありますし、盗難にあったときの責任問題もありますので、安易に受けないようにした方がよいでしょう。
■署名運動について
団体内でよく検討してください。
■アンケートなど
アンケートなど回収したら、開示場所があれば、結果を開示するようにしましょう。
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取材について
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■取材について
取材を受けることのリスクも、当然あります。
写真付きの実名を出すことで、個人の特定が容易になります。
場合によっては、仮名にしてもらう、又は匿名にしてもらうことも可能です。
取材を受ける際、どこまでの個人情報を開示するのか、よく考えましょう。
また、取材を受けた当人たち以外の個人情報は、無断で公表せず、
必ず本人が開示するかどうかを決定しましょう。
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提供物の二次利用について
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■提供されたものの「又貸し」はやめましょう。
例えば、A写真展に出展された写真を 他地域のB写真展に貸し出すような場合には、A写真展の主催者が、参加者に確認を取り、改めてB写真展の主催者と参加者との直接提供としましょう。
ただし、その場合、参加者の個人情報の譲渡は絶対にせず、B写真展の主催者の連絡先を伝えるなどして、参加者の情報を守るようにしてください。
■肖像権について
個人の写真に関しては、イベントの宣伝の為であっても、本人の許可なく使用する事は禁止してください。 本人の許可があっても、ブログなどの記事内に注釈として「著作権保護のため、写真のダウンロードや転載は禁止」と記すようにしましょう。
■印刷物について
○印刷は必ず主催者が責任をもって行いましょう。
協賛企業に印刷ごとお願いするのはやめましょう。
※企業ではないですが、障害者の作品集を本人たちに無断で作成し、売上も本人たちには渡していなかったという事例もあります。
○参加者の提供物が掲載される場合、印刷部数はあらかじめ決め、参加者に伝えましょう。
また、配布寄贈先、使用目的についても事前に知らせましょう。
○販売について
印刷物の販売についてもあらかじめルールを決めておきましょう。
来場者のみ、あるいは通販もするなど。
売上げ金の用途も明示しておきましょう。
例)寄付、次回のイベント用、増版、活動費捻出…
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返却、情報の管理
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■イベントが終了後の、提供された物品の扱いを明示しておきましょう。
個人情報を得た場合、イベント終了後、余分なデータを廃棄するなど、流出を防ぐ手段を取りましょう。