「21トリソミー広報部」という名称については、広報部内でも「転座やモザイクを排除した差別」ではないかと問題提起がありました。そこで、名称について軽く触れておきます。
最初に断言しておきますと、差別する気持ちはまったくありません。
発足当時の気持ちは、ダウン症や、障害に、 今まで関心がなかった方にも知ってほしい。
知ってもらえる事で、差別や偏見もなくなるんじゃないかな、という期待と、 ダウン症の告知を受けたばかりで、「ダウン」という名前のせいで、不安になっているママたちに、大丈夫だよ♪ と伝えたい気持ち、その両方の思いをこめて、この名称での広報部発足に結びつきました。
(ダウン症候群のダウンとは、研究者の名前であり、症状に関するものではありません)
ダウン症という名前を出してこそ、正しい広報ができるのではないか、という意見もありますし、転座やモザイクの方が「入れない」と思うことで、結果的に「差別」になるのではという意見もありました。
たくさんの意見交換をした結果、現状の名称を引き継ぐこととしました。
最初は「ダウン症を広報しちゃう部」というのはありませんでしたが、それを新しくトップにつけることで、差別感をある程度なくせるかと思いました。
そして、各自が良いと思う広報をしていき、広報部はそれを応援していくという方向で、これからもこの名前で活動していくこととしました。
根本的な解決ではありませんが、既に今の名称で(メインにダウン症と直接書かないことによって)、勇気をもらい、広報する気持ちが出てきたと、おっしゃる方もおられます。
私たちは、これからも、そういった方々のためにも、活動をしていきたいと思っています。